「セーラー服と機関銃」の渡瀬恒彦さん

女子高生がやくざの組長になり、少女から大人に成長していくこの作品は、主演が薬師丸ひろ子さん。14才で「野性の証明」でデビューをした時から、CMやポスターの鮮烈な印象が心に刺さって、本当に大好きでした。

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セーラー服と機関銃」には、最近悲報があった渡瀬恒彦さんが、組の若頭の役で出演されていて、これが最高に渋くてカッコいいんです。組長となった泉(ひろ子ちゃん)をさりげなく守り、泉も淡い思いを抱く相手です。

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セーラー服と機関銃

最初の場面、「星泉さんですね」と聞くところ、その後の、報復で打ち込まれた時にひろこちゃんを守るアクション、完璧にカッコいいなあと思ってしまいます。最後のセリフ「生まれて初めての口づけを、中年のオジンにあげてしまいました。わたくし愚かな女になりそうです。」は名言です。大人の世界を知った少女が、好きな人への思いを万感の思いで込めたキスには心が震えます。

思うのですが、ひろ子さん演じた数々の作品の様々な主人公たちを通じて、見ていた私たち女子は、大きな影響を受けたのじゃないでしょうか。子供だったので、10代の女の子がやくざの組長となるという非現実な話も、なんだかよくわからずリアルに感じて、なんかやれそう、というわくわくする気持ち。男性の中に紅一点、または男性とわたりあって打って出ていく行動力。母性というリーダーシップ。男性に媚びず、妙な女性アピールがない、さっぱりとした中性的な性格。この強くて冒険的な役柄に加えて、ひろ子さんご本人の素顔は、とても礼儀正しく丁寧でつつましやか。すべてひっくるめて、こんな風に生きてみたい!、と知らず知らず思ってしまっても当然な気がします。男性達も、寡黙で強くて渋くて、素敵ですよね~。

青春時代の憧れの人は、やっぱり少なからず生き方に影響を与えているのですね。

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ロンドンのデパートLiberty(リバティ)

ロンドンのデパートの中でもOxford Circusにあるリバティは、とても素敵です。1875年創業、もともとは日本や東洋の装飾品など販売していて、建物は1924年に作られた木造の大きな吹き抜けのあるとても雰囲気あるデパートです。

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 2階にあるCafe Liberty。お客さんで一杯、皆さん楽しくおしゃべりしていて、かなり賑やか。たくさんの窓や、ところどころのリバティ・プリントの装飾がさりげなくおしゃれです。とにかく一息入れたかったので、味には期待していなかったのですが、サーモン&アボカドサンドイッチ、かなり美味しくて満足でした。素敵なマダム達が、ひとりゆったりとお茶をしていたり、優雅にランチを楽しんでいたり、良いお店だなあと思いました。

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リバティ・プリントのコレクション。本当にたくさんの柄がカラフルに並び、華やかな明るい色彩のものから、落ち着いた色味の渋いものまで、見ているだけでわくわく楽しい。そして一目ぼれしたお裁縫箱。なかなか今まで気にいったものに出会えなかったのです。一緒に、ねずみの形の針山も。色も素敵で、とても可愛いです。

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ロンドンならではのお店めぐり、贅沢なひとときを過ごしました🌸

ロンドンで焼肉!

今日は久しぶり(半年ぶり?)に焼肉に行きました。ロンドンにある、日本式の焼肉屋さんKintan。ハッピーアワーを活用すると、お得になります。お店はお客さんでいっぱい。

やはり焼肉にはビール、そして白いご飯が最高です。

聞けば、グルメで知られるフランス人の方々も、焼肉はお好きだそうです。たいがいのものは自国フランスの食べ物が最高なわけですが、趣向が違う、でも肉好きのひとつの楽しみ方として、焼肉をご一緒すると喜ばれるとのこと。

お肉を堪能、病みつきキャベツ、ごま塩ラーメンの締めまで、至福のひと時でございました。

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ソウル・ミュージック&DJ

週末はソウル・ミュージックを聞いていました。私は素人で何も知りませんが、知り合いのソウルDJ(会社の同僚です)からこれまでいろいろ紹介してもらい、お気に入りの曲が結構あります。

ちなみにソウルとは音楽ジャンルで、R&Bやゴスペル等ともつながるアメリカ黒人由来のポピュラーソング。聞いていて、本当に歌がうまいなあ、と思うし、モータウンシュープリームステンプテーションズのような人気グループ、マービン・ゲイのようなすごくカッコよくてセクシーなsinger、大御所スティービー・ワンダーやアース・ウィンド・アンド・ファイアまで、本当に多彩です。

DJって何がすごいかと言って、レコード(アルバム)を数百枚とか千枚とか、有名なものから誰も知らないようなものまで持っていて、かつそれらに収容されている曲のすべての特徴をざっと頭に入れて、いつでも取り出せるよう蓄積してある(曲想とか・アーティストの略歴とか・その曲の立ち位置とか?)。そしてライブのDJでは、お客さんとかイベントの雰囲気に合わせて選曲していく。そして何がDJの真価を表すかというと、各曲はアーティストも違えばダンス風とかバラードとかばらばら異なるわけですが、例えば10曲なら、それらの曲の連続性が何らかちゃんとあるよう、流れを作り仕上げること。よって、有名曲だからといって、つながりを無視して羅列するようなことはしない。また誰もが楽しめる編成にしつつ、玄人向けには「なるほどそう出たか」と思わせるようなものもそっと織り込むんだそうです。…こういう仕事は人工知能ビッグデータにもできないだろうな…
私の知人DJは子供の頃からソウル歴40年、選ぶ曲に凡庸なものは全くなくて、ハイレベルのわくわくするものばかり。すごく洗練されたセンスです。二束のわらじなのに。

今はロンドン住まいですが、新宿のソウルバーSoul Streamは、DJさんがいつでも最高の音楽を聞かせてくれます。お料理も美味しくて、気軽に立ち寄れる心地のいい素敵なお店。久しぶりに行きたいなあ。

好きな曲、いくつか。


BLOOD HOLLINS Feat JEAN LANG "How Have You Been"


Loyal Garner / Destiny


Woods Empire / Destiny


Levi Stubbs/Tops& The Supremes "Its Impossible"

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オーガニック&ジュース

日曜日の朝。今日もフレッシュジュースを作りました。年末に体調を崩してそれまでの不摂生を反省し(年齢的なこともある)、睡眠、食事、ストレスを見直して、このジュースも始めました。

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ジュースの何が良いか。野菜とフルーツには、酵素等の免疫サポート・老化防止効果が含まれていますが、日頃なかなか野菜を調理してたくさん食べる時間はない。ジュースにしてしまうと、エッセンスが抽出されて結構な量を取ることができる。

1回の量、今朝のジュースはレモン2個、グレープフルーツ、りんご、セロリ、ホウレンソウ、キャベツ、ニンジン。これだけでだいたい600mlのジュースになります。低速ジューサー(低速なので熱で酵素を壊すことがない)を奮発して購入して、お仕事はこちらにお任せ。レモンやリンゴは芯を取って皮ごと、硬めの葉物野菜も、ニンジンも入れるだけ、どんどんパワフルに絞っていきます。これならずぼらな私にもできる...

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写真で見ると、結構な大量の野菜・果物達です。

皮ごと入れるので、できればオーガニックの材料がいいそうです。ロンドンは恵まれていて、スーパーでもオーガニックが野菜から肉、魚、卵、乳製品と多種にわたり並び手軽に買うことができます。私はスーパーWaitroseや、最寄り駅にあるPomonaというオーガニック食材屋さん、会社の近くのPlanet Organic、NYでもお世話になったWholefoodsで買っています。日本に比べると、そんなに高くないところも嬉しい。Abel & Cole, Riverford, FarmaroundそしてOcadoなど、宅配のオーガニック店もあって、こちらもいつかトライしてみたいです。

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体の変化はというと、以前は朝コーヒー派でしたが、今はジュースで朝すきっと目覚めるので欲しくなくなったこと。出張や仕事の夜の予定が続いた時の疲れも、以前ほどじゃない気がします。あとは、ゆっくり味わって朝から気持ちの余裕を持ったり、夜も静かにゆっくり一息つく時間を持てると、体調も整うし、心も元気に穏やかになれるのでしょうね。なかなか日々、ついメールやネットしてしまったり、あれこれ考えちゃったり、難しいですけどね。

朝はどんより曇っていた空が、晴れて明るくなってきました。うれしいです☀️

南アフリカ出張記 (ヨハネスブルグ)

生まれて初めてのアフリカ。正確には学生の時モロッコへ行ったので、大陸には足を踏み入れていたものの、モロッコはアフリカというよりアラブ世界なのでありましょう。

ロンドンから南アフリカヨハネスブルグ迄12時間のフライト。飛行機内でマップを見ると、とにかく南へ南へと広大なアフリカ大陸を移動。アメリカの西海岸→東海岸が6時間だから、やっぱりアフリカは大きいんだなあ、と感慨深く思いました。

あいにく夏の終わりの時期にはとっても珍しいかなり本格的な雨の数日でしたが、とにかく見るもの聞くこと新鮮で、ずっとテンションが上がっていました。

感想。

①(当たり前ですが)黒人の方が多い。顔立ちやスタイルはかなり多種で、時々お見かけするすごいイケメン、美女に釘付け。

②南国風の木や、広々とした道路・区画、低層のオフィスや住宅がきれい並ぶ様子は、少し以前住んでいたロサンゼルスみたい。

③食べ物は、概してロンドンよりはおいしい。お値段は私たちが行くようなところだと、ほぼ同水準か。

④南アのワインは美味!しかもお値段も1000〜1500円くらいでとても満足できるものが多々。飛行機2時間のケープタウンへ行くと、ワイナリーが広がるリゾートで人生観が変わる素晴らしい経験ができるらしい。

⑤立派なショッピングセンターがあって高級ブランドから、定番ブランド、アフリカ民芸品にタンザニア名産の宝石タンザナイトまで、あらゆるものが揃う。

⑥治安は、絶対行ってはいけない地区を避ける、夜に出歩くことはしない。安全な決まった場所のみで行動すればほぼ大丈夫。これも、ロサンゼルスやニューヨークなどと同じと言えば同じ。妙な冒険心は遮断する。

美味しかった中華ランチ、野菜そばの写真。f:id:pinacola:20170302211957j:image

インターコンチネンタルホテルの朝食。

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マンデラ広場の銅像。ビジネス街サントン(Sangton)。

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お土産はワイン、ルイボスティールイボスティーはこちらではポピュラーで、レストラン、カフェ、オフィスどこでもよく飲まれています。日本でも今健康志向で人気ですよね。

この他、クルーガー、サンシティにはサファリパークがあり見応えあるとのこと。ちなみに南アの紙幣はライオン、サイなど動物の絵柄で、なかなか味わいあります。

ここに住むのはご苦労もあると思いますが、人は概して明るく親切で、近代的な便利さもあって、自然にも恵まれたなかなかに素敵な国でありました。

英国ロイヤル・バレエ「眠れる森の美女(Sleeping Beauty)」

全公演sold outの英国ロイヤル・バレエの古典の名作「眠れる森の美女」、見てきました! 夢のような至福のひと時、圧巻でした。

この作品の主役のオーロラ姫は難役中の難役なのだと思います。チャイコフスキーバレエ音楽は、いつ聞いても煽情的で情熱にあふれ、理屈なしで感動してしまいます。

youtu.be

今回主役を踊ったのはバレエ団トップダンサーのNatalia Osipova。彼女は秋に比較的モダンな要素のあるアナスタシアの舞台で見ましたが、やはり今回の古典作品での風格と優美さと可憐さに満ちた美しさは比類のないものでした。難易度の高い見せ場も圧倒的な技術で完璧。たおやかで柔らかい表現力。本当に夢心地、うっとりです。

この作品は、王家の祝賀の場面が舞台も衣装もとても豪華。物語のストーリーテリングは、言葉に代わって表情や指、手、腕、上半身の動きで表現されますが、体をしなやかに使い、豊かに伝わってくるのですね。こんな風に表現できたら、日常生活も楽しいだろうな。。。

王子役は日本人プリンシパルの平野さんでした。すらりと長身でダンスもダイナミック。堂々たる舞台姿でした。

バレエというのは、ある意味西洋的な価値観であるギリシャ・ローマ時代や、ルネサンス時代に尊ばれた美としての人間の肉体を、見せる芸術として昇華したものなのかな、等と感じました。その意味では、日本人はどうしてもややハンディはあるのかもしれません。

おまけですが、バレエ上演の日のオペラハウスの場内は、ひときわ観客も華やいでいるように思います。鮮やかな色や、シックなドレスを着こなしたマダム達。前回も見かけましたが、バレエ関係者らしきの女性4人が、仲良く来場している様子。正装の男性。おとぎ話の世界を楽しむ夜にふさわしい光景なんでしょうね。

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