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ロンドンのオーガニック 〜 ホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market) (ピカデリー・サーカス)

マッサージの帰りに、ピカデリー・サーカスのオーガニックスーパーWhole Foods Marketに行きました。Whole Foodsはもともとはアメリカでもヘルスコンシャスな人達に大人気の有機食材を取り扱うスーパー。ニューヨーク暮らしの時は、最寄りのスーパーだったし、会社帰り遅くなっても開いていたのと大きくて品揃えが良かったので、よく行きました。その意味では、懐かしい思い出が詰まったスーパーです。

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 今日はジュース用のレモンに、サーモンと海老、チキン等。お昼ごはんもボックスにいろいろ詰めて、家までお持ち帰り。暖かいお惣菜もあるし、色とりどりの野菜、サラダ等ヘルシーで美味しいです!

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食材の他にも、化粧品や健康食品、洗剤なども揃っています。近くに来ると、ついつい寄ってしまう心躍るオーガニックなお店なのでした。

ハムステッドをお散歩(フラスク・ウォーク)

家から歩いてハムステッド(Hampstead)を散歩しました。暗くて寒い冬が終わり、夏時間に切り換わって日が長くなり、最近はぐんぐんと春爛漫を感じられるようになりました。

ハムステッドヒースの入り口。大きな木の木立に青空がすがすがしいです。

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近所の家のお庭も、塀や壁を伝う緑が瑞々しい青い若葉となり、木々もだんだんと葉をつけ始めています。ちょうど今は、こぶしがあちこちできれいに花を咲かせていました。

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更に散歩道を行きます。

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緩やかな長い坂道をのぼると、ハムステッドのヴィレッジです。こちらでは、面白いことに住宅地のようなところでも、ちょこっと数件お店が集まっていたりして、こういう街の中でお店が集まっている場所をヴィレッジといいます。ハムステッドの場合は、おしゃれで、たくさんのカフェやお店があって、とても賑わっているヴィレッジです。

少し横道に入ると、フラスク・ウォーク(Flask Walk)という小道があって、アンティーク屋さんや、カフェ、パブ、雑貨屋さん、お花屋さんが並んでいます。たまたまでしたが、お寿司のイートイン・テイクアウトのお店を見つけました!日本人の方がいらっしゃったので聞くと、つい最近オープンしたばかりだそうです。寿司ハナさん、今度ゆっくり伺ってみようと思います。木の感じが素敵な、とても寛げそうなお店でした。

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何かの法則でしょうか、近所だからと油断して無防備に出歩くと、知っている方に出会うような…。今日もすっぴんで出かけてしまったら、会社の関係の方(ゴールデンレトリバーお散歩中)とばったり出会ってしまいました...。

すっかり春模様ですね。

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プッチーニ歌劇「蝶々夫人」~英国ロイヤル・オペラ

オペラの中で、おそらく世界的に一番人気があって、どの歌劇場でもチケットがあっという間にsold outするのが、このプッチーニの「蝶々夫人」ではないでしょうか。日本の長崎を舞台に、落ちぶれた士族の娘蝶々さんが、結婚したアメリカ人駐留軍人のピンカートンがアメリカに帰ってしまった後も信じて待ち続けるのですが、米国人の妻を娶り捨てられたと知った時に「名誉を持って生きられないなら、名誉を持って死すべし」と、自ら命を絶つ、というお話です。


Madama Butterfly Trailer 2017 (The Royal Opera)

・この話は、私が過去何度か鑑賞した限り、女性観客が泣いてしまうオペラの筆頭です。なぜかというと、蝶々さんが本当に一途に、信じた夫の帰りを微塵も疑うことも待ち続けている様子があまりに純粋過ぎること(年の頃は20歳くらい)。そして、最後ピンカートンとの間に生まれた物心もつかない男の子を、彼とその妻に引き渡す決意をしたうえで自分は自決をするのですが、最後の息子との別れの場面が、それはそれは感動的な歌で、切ないんです。


Opolais: «Con onore muore», Madama Butterfly. G. Puccini

 これは私が好きな、NYのメトロポリタンオペラの演出。通常生身の子役が舞台に出てきますが、これでは、文楽を織り交ぜたモペットで子供を演じています。これが、棒立ちの本物の子供より、ずっと表情や仕草がリアルでぐっとくるんです。

・今回ロイヤル・オペラでは、蝶々さんをErmonela Jahoが演じました。3幕とも出ずっぱりの歌い続け、基本的にはソプラノの中でも深くて重めの太い声(音域が低いので)が求められる難役ですが、見事でした!誰でも知っている有名なアリア「ある晴れた日に」の最初のところは、静かに、高い空の上の雲にかすかに届くような、壊れもののように細い柔らかい音で歌いだし、途中では待ち続ける決意を本当に叫びのように強い声で歌い、そのどちらもが素晴らしかった。

・アメリカ人のピンカートンは、本当に悪い奴の役どころですが、テノールとしてはこちらも、太くて強い声を下の音域から高音まで響かせて(息の量が半端じゃない)、聞きごたえがありました。タイプとしては、ロベルト・アラーニャみたいな声が適役でしょうか。

・私はプッチーニがこの作品で日本人の良い面、精神性を本当によく表現していると思います。登場する日本人達の奥ゆかしさ(ピンカートン他のアメリカ人と対照的)。蝶々さんの歌詞に出てくる「私たちは、さりげないもの、ささやかなもの、静かなものを大事にするんです」という言葉。蝶々さんが喚き散らしたりして修羅場にならず、静かに身を引く決意を語る場面。「名誉を持って生きられないなら、名誉を持って死すべし」という生き方。プッチーニのこの後の作品のトゥーランドットは中国が舞台ですが、それとの比較でも、日本の描写はかなりニュートラルで敬意を以て描かれていると思います。そういった純粋さ、真面目さといったところに、観客も引き込まれ感動するのじゃないかと感じます。(日常生活では、そんな風に潔くばかりもいられないので)

・この点で、蝶々さんに忠実に付き従う女中のスズキは、日本の母のような、懐深く主人を見守り泣いたり喜んだり祈ったり、本当に温かい人物として描かれています。なんだか懐かしい気持ちになります。

・音楽としては、プッチーニワーグナーの影響を受けているそうです。たしかに、この蝶々夫人では、立派に歌った歌手へ拍手をする暇がない。つまり歌が切れたところで歌手を喝采するような構成というよりは、音楽が切れ目なく続き、ワーグナー的に歌とオーケストラが混然一体となって、登場人物の感情や思いを音楽として表現しているのですね。

今回は、オペラの前にCovent Gardenのスペイン・バスク料理のEneko at One Aldwychというお店でプリシアターのディナーをしてから観劇しました。お料理も、雰囲気も、お店のスタッフもにこやかで、なかなか良いお店でした。お話も弾み、楽しい時間でした!

またまた重量級のオペラでしたが、とてもよかったです。舞台もシンプルで、日本のたたずまいや情景が感じられる演出でした🍘🌊🍡

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トマトの前菜

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ベジタリアンな豆とキノコのメイン

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ロンドン Landmark Hotel 〜モスコミュール

ここしばらく、よく訪れていたホテルのバー。ロンドンのBaker Street近くの素敵なホテル、ランドマークホテルにあります。

お世話になった人達と、思い出の最後の夜となりました。間もなく日本に帰国するメンバーです。

このバーで励ましてもらったり、帰り道のタクシーで本音を聞いてもらったり。いろいろな思い出です。

私はいつもモスコミュールを頼みます。今日はいつもと違うグラスでした。夏の日本のフレッシュな懐かしい飲み物の味。

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私はまだあとしばらく、ここロンドンで頑張ります!

ワーグナー 歌劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」〜英国ロイヤル・オペラ

ロイヤル・オペラ上演、ワーグナーの「マイスタージンガー」を見てきました。土曜日の16時開演。明るいうちのオペラは久しぶり。春ですね~。

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会場に行くと、他のオペラと、ワーグナーとでは、観客が違うと感じます。ワーグナーが際立って他の作曲家とは異なっていて、他のオペラは行かないけど、ワーグナーは行く、というファン(ワグネリアン)が数多くいるからと思います。

・ハッピーエンドで、コミカルな要素も織り込まれているオペラ。前奏曲は一度は聞いたことがあるような有名な曲。今回のロイヤル・オペラの演出は、16世紀ドイツの親方たちのギルドを、ジェントルマンズ・クラブに置き換えて、モダンな要素を取り入れ、洗練された感じで華やか。

・今回は主役の歌のマイスター・靴屋の親方ザックスはブリン・ターフェル。スター性は際立っていて、舞台で輝いていました。

・このオペラでは、歌とか芸術とかについても触れています。歌のギルドの親方たちは、規則厳守が大事で、そこから外れた歌は認めない。ザックスは、規則から外れていても、良いものは良い、ルールは時に見直さなくてはいけないんだ、と言う。歌についていえば、正しい音程を少しも違わず保つこと、長さや表現を楽譜の指示通りにすること、そのために、極端なことはせず節度を維持すること、等。これは大きな誤解で、いい歌は、そんな細かいことにはとらわれない、自由でのびのびとした呼吸でとても人間的なもの。また当時、ワーグナーの音楽自体が「新しいもの」でしたから、それへの理解を求める思いも込められていたのではないでしょうか。歴史を感じますね。

・今回は想定外でしたが、全曲通して2回ほろりとしてしまいました。

1回目は、2幕の最後。マイスターのザックスの指導のもと、歌のコンテストに出場する若き騎士ヴァルターが、エヴァへの愛の思いを最高の美しさで表現した歌を作り上げる場面の後、歌の誕生を祝う場面と、それに続く5重唱。ここで、ザックスは、ひそかに思いを寄せていた若いエヴァへの思いを、永遠の諦めと共に心のなかで噛みしめる。「本当は、自分がこの歌を彼女に歌いたかった」と。エヴァの感謝の言葉も素晴らしかった。


Die Meistersinger von Nürnberg: "Selig, wie die Sonne" (Quintet)

あと1回は、歌のコンテストでヴァルターが歌う、先ほどのエヴァへの愛の歌(Prize song)。これは最高に美しいです。メロディも歌詞も。私の好みとしては、これは思い入れたっぷりスローに歌うより、テンポどおりさらっと歌う方が、より曲の素晴らしさが出るように感じます。また涙が出てしまいそう・・・。


Ben Heppner "The prize song" Die Meistersinger von Nurnberg

ワーグナーのオペラが独特と思うのは、歌とオーケストラが一体となっていること。多くのオペラは、歌が主役でオーケストラが伴奏・脇役というパターン。歌手が「歌う」ことで劇的な表現を担う。一方のワーグナーでは、歌手は音階に乗せて言葉を伝えるのだけれども、感情表現など劇中の人物の「心」を伝えるのは、かなりの部分歌ではなくオーケストラにも任されている。声と言葉と管弦楽が混然一体となって様々に繰り出される音楽が聞き手に届き、悩み、憂い、喜び、情熱、諦め、気高い決断や温かさ等、「ああ、ザックス(主役)は今こんな風な気持ちなのね」と心が感じ、揺さぶられる。

・結果として、オーケストラは楽曲としても複雑で凝ったものになっていて、編成も厚く、重厚で芳醇。でも歌手は、これと溶け込む(張り合う?)ことになるので、深い声とボリュームがないと全く物足りないし、長時間を歌いきるマラソン・ランナーのスタミナが必要。ワーグナー歌手が限られているのは、こういった事情があります。正しい発声でないと歌いきれない。でもだからこそ、ぎりぎりのところで生み出される素晴らしい声、奇跡のパフォーマンスに触れられるのだと思います。

 ・ワーグナーのオペラは長いのですが、こちらは作品中で最長、休憩含めて6時間近く。どうもワーグナーの鑑賞の場合、長いので、幕間の休憩は皆さんお弁当・サンドイッチなど持参し、半ばピクニック状態になるのは定番のようです(これはNYのメトロポリタンオペラでもそうでした)。

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とっても長いのですが、たくさんのお楽しみが詰まった、ワーグナーのオペラ。見る方も相当パワーが要りますけれど、また是非行きたいです。

おじいちゃんの料理

私の父は東京で一人暮らしをしていて、時々スカイプでロンドンにいる私と話をしたり、メールでやりとりしています。先週の出来事で少しびっくりしたのは、父にとっての孫娘(この春から高校生)、私にとっての姪、が友達3人を引き連れて、おじいちゃんの家にお泊りしたとのこと。

思い返せば、その直前の週末は、スカイプしようと連絡したら「体調がよくないのでスカイプはまた今度にする」と連絡が来て、私は大丈夫かな?と少し心配したのですが、実は、女子4人が泊まりに来るので、すごくすごく用心して超大事を取ったのが真相の模様。

父にとっては、赤ちゃんの時からおむつを取り替え、お風呂に入れ、ご飯を作り、保育園に迎えに行った孫娘。最近でこそ、大人になってきて少し距離が出てきたと寂しがっていますが、そんな風に可愛がって育てた関係なので、二人の間の相思相愛はとても確かに見えます。

今回のお泊り会、それはさぞや、おじいちゃんは頑張っただろう、と思います。

父はある意味必要に迫られ頑張った結果、料理の腕前をものすごく上げて、今ではいろいろ料理を作って食べさせてくれます。私も実家に帰ると、父の料理を楽しみにしています。今回も、夕食は好評だったと喜んでいました。

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茶色の料理が多い、おふくろの味というか、おじいちゃんの味ですが、男の料理でとても丁寧に作るので、私がざざっと作る料理なんかより、おいしいのですよね。。。かないません。

それにしても、孫が友達を3人連れて泊まりにきたいと思うなんて、おじいちゃん冥利に尽きるのじゃないかと思います。

ロンドンのシーフードレストラン

ロンドンの食事は美味しくなった、と言いますが、洋食系は量がたくさんで、あきちゃうなあ、ということは多い。シーフードも新鮮な素材を使って、調理もグリルなどでさっぱり、おいしく仕上がっているお店は多いと思いますが、なんとなく違うんだよな、と感じることも多々。今回訪れたお店、Fish worksは、そんな予感が見事に裏切られて、目にも舌にも心にも幸せいっぱいにシーフードを楽しませてもらいました。

会社の仲間と5人で、ベルギーに約6年勤務して4月に日本に帰国するメンバーを盛大に送る会でした。味にうるさいベルギーの人間も満足だったようです。

<魚のスープ>

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<ロブスター・リングイーネ>

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<前菜のイカのフライと、貝のグリル>

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<魚のグリル>

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<アイスクリーム>

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一緒に仕事してきた仲間の帰国は、これまでありがとう、これからも頑張って!という気持ちと、共に頑張ってきた時間を懐かしくしみじみ思うような、胸に迫るものがありますね。

お店の雰囲気はモダンでおしゃれで、居心地がよく、本当にみんなでよく飲み、話をし、楽しい時間を過ごしました。

Fish worksはPicadilly駅が最寄り、フォートナムアンドメイソン近くです。姉妹店が、Marylebone High Streetにもあるようですので、そちらも憶えておこうと思います。

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