大切な人との時間

日本へ出張でしばらく戻っている間に、家族、親戚、お世話になっている先生、会社の先輩や同僚、仕事を通じて親しくなった仲間、たくさんの人達と再会しました。たくさんの話をし、本質的に本当に大事なことを教えてもらい、忘れられない豊かな時間を過ごしました。

ひと時日本に戻って過ごす時間だから尚更なのかもしれませんが、どれほど自分が、自分にとって大事な人達と、かけがえのない心の交流をしながら生きているか、生かされているかと、ということを強く感じています。

そして、私はその大切な人達に、父や家族、本当に大事な人へ、離れていても、近くにいても、溢れるほどのかわらぬ深い思いが届くように、できるすべての行動を、していこうと思っています。言葉で伝えることでもあり、言葉にならない思いを届けることでもあり、強くていろいろなことが現実にできる私として行動することでもある。

心が躍るようなきらめく瞬間と、穏やかな優しい思いと普通に過ごすなにげない時間。本当に感謝しています。

<妹とお茶した時のウィンナーコーヒー>

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クイーン 〜輝ける日々 Queen - Days of Our Lives

BBCが2015年に製作放映した、英国の偉大なバンド、クイーンの結成からの活動の軌跡を辿った約2時間のビデオ番組Days of Our Lives。ロンドンから東京のフライト内で見ましたが、もの凄いインパクトで、感動的でした。思いのまま生きること、その代償、素晴らしい才能を持つ人達があくなき挑戦を続けてきたこと。

www.bbc.co.uk

改めてクイーンは、彼らの音楽が時とともに変わり、ヒット曲はどれもとてつもなくいい曲だけど、全然それぞれ違うんだなと、知りました。それは、一定の商業的成功を意識してのこともあれば、ファンや大衆が何を喜ぶか、一緒に盛り上がれるのかと考えて生まれた曲だったり、またメンバー4人が全員曲を作り提供するので趣向により同じようなものばかりにならず、カラフルなミックスになったんだそうです。

たしかに、有名な1975年のアルバム「オペラ座の夜」のボヘミアン・ラプソディのコーラスの重唱の重厚な感じは、1980年の Another One bites the Dust(邦訳:地獄に道連れ)のディスコ調というかソウルフルな感じとは全然違う。これらより前の、1974年のキラー・クイーンはポップなビートルズ系の感じもするし、全然違う。 


Queen - Killer Queen (Top Of The Pops, 1974)

ビデオでは、ブライアン・メイロジャー・テイラーが昔を振り返って語り、またこの2人が今もスーパー格好いいんですね〜。

ボーカルのフレディ・マーキュリーは歌がとんでもなく上手くて、舞台での存在感がもの凄いです。高音を押さずに軽く歌うところ、ぞくぞくします。名曲「伝説のチャンピオン」の、サビのwe'll keep on fighting〜のところ等は、腰が砕けそうです。


Queen - We Are The Champions (Official Video)

1991年にフィレディ・マーキュリーは45才で亡くなります。These are the Days of Our Livesというのがフレディ最後のプロモーションビデオの曲となりました。邦訳は輝ける日々。意訳ですけど、いいですね。

他アーティストが参加しての追悼公演も、ビデオ内で取り上げられていましたが、フレディに代わってボーカルを務めたジョージ・マイケル、彼も本当に歌が上手かったのだなあと感激でした。

私などが語るのもどうかと思いながら、刺激が強すぎてもうどうにも止まりませんでした。クイーンはロックバンドとひとくくりにできない、凄いバンドだとよくわかりました!

うちごはん 花餃子

春の会社の会議があり、日本に帰国中です。久しぶりに過ごす、なんということもない日本での生活は、とても穏やかでやっぱりいいなあと思います。

ロンドンでは日本の野菜は手に入りにくいし、キャベツとかレタスとかじゃがいもとかは、味や食感が違ったり、薄切り肉がないとかで、和のおかずはちょっと作りづらい。こちらに来ると、ちょこっとしたものでも料理して食べると、幸せな気持ちになります。

今日は、餃子を作りました!これもロンドンだと餃子の皮が近所では売ってなかったり、いろいろあって、まだあまり作ってないのです。母はいつもフライパン一杯に餃子を丸く並べて焼いて、最後にフライパンにお皿を乗せてくるりと回して出来上がり。我が家は毎回そうだったので、どこでもこういう焼き方だと思っていて、私もいつもこうしています。花餃子という呼び名もあるのは、後になって知りました。

見栄えも味もまずまずに出来上がったので、よかった。またこれが、よくお腹に入るのですね〜。ロンドンでももっと作ってみよう😆

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2017 マスターズ ゴルフトーナメント ~最高の瞬間

昨夜は米国PGAツアーのマスターズ最終日を、優勝の瞬間までテレビのライブ中継でずっと見てしまいました。ロンドンでは、アメリカとの時差もあって放送が夜8時くらいから始まり、真夜中の時計が回る頃に勝負が決まる、という素晴らしい時間設定です。BBCでは、CMも入らずじっくり放送します。

試合は、最終組のスペインのセルジオ・ガルシアと英国のジャスティン・ローズの一騎打ちの展開となり、私のようなゴルフの素人が見ていても、本当に目が離せない、ドキドキの数時間でした。

接戦を制したのは、スペインのセルジオ・ガルシア選手でした!本当にすごい試合でした。ゴルフの先生のお話で、すんなり勝負が決することなど絶対になく、最後の9ホールで思わぬ展開があるのが、マスターズ、と聞いていましたが、遥かに想像を超えました。

<優勝の瞬間>ガッツポーズが良いですね!


Sergio Garcia Winning Putt at the Masters Tournament 2017

リードしていたセルジオ選手が今一つ冴えなくなって、藪の中に打ち込んだりしてしまったところで、ジャスティン選手が追い上げ抜き去ると、またセルジオ選手がスーパーショットを見せて、イーグルを取り追いつく。この時のガッツポーズ、印象的でしたが、通常トーナメントではこんなのは見られないそうです。

見ていると、こんなにすごいプロでも、大事なところで強くパターを打ちきれなくて、チャンスを逃してしまうのか、と思ってしまいます。たぶん普通だったら、なんともなく出来てしまうのでしょうけれど、緊張とプレッシャーからなのですね。

個人的には、なんとなく途中から、セルジオ選手を応援していました。ラテン気質からか、表情や仕草にいろいろ感情やら何やらが表れて、目が離せませんでした。対して、ジャスティン選手は、常に冷静で淡々としていて好対照。

本当に楽しかった。興奮したし、感動しました!

<グリーン・ジャケットを着る瞬間>


Sergio Garcia receives the green jacket | The Masters 2017

英国ロイヤル・オペラ&バレエ 2017/18シーズン 発表!

待ちに待っていた、来シーズンのロイヤル・オペラとバレエの演目やアーティスト等の概要が先週発表されました!

http://www.roh.org.uk/news/opera-and-music-at-the-royal-opera-house-201718

あくまで私見ですが、注目公演は以下の感じです。

・オペラは、アンナ・ネトレプコヴェルディの「マクベス」のマクベス夫人役。2016/17シーズンは開幕のノルマを歌うはずが、「まだ十分ノルマを歌うの準備ができていない」と語りキャンセルになった。オペラファンは大スターの出演を楽しみに待っているでしょう。以下はかなり古い映像ですが、美貌と歌の実力と、華があります。


Anna Netrebko - I Puritani 1

ドニゼッティの「ランメルモールのルチア」、話題騒然の今シーズンの新演出を再度登場させます。これはMichele Mariottiという演出家でしたが、ものすごく革新的でした。ルチアはか弱い神経の、繊細で純粋な女子であるために発狂してしまうはずなのですが、もっと頭のいい策略家といった描かれ方をします。1幕の束の間の逢引きのシーンは、これは事前に「要注意」との警告がメールでオペラハウスから入ってきたくらい、びっくりの演出でした。

アンジェラ・ゲオルギューが「トスカ」の主役を唄います。彼女が歌うのは2日だけのようです。


Angela Gheorghiu - Vissi d'arte (ROH 2011)

ワーグナーは「ローエングリーン」。見たことがないので楽しみです。ちなみに、この次のシーズンの2018/19シーズンには、「ニーベルンゲンの指輪(通称Ring)」を4部作で上演するそうです。

・ポピュラーどころとしては、ビゼーカルメン」、プッチーニラ・ボエーム」、ヴェルディリゴレット」、モーツァルト魔笛」「ドン・ジョバンニ」等。印象ですが、ロイヤルオペラは人気作品には若手を積極起用するように思います。

・そこまでポピュラーではないが、個人的に楽しみなのは、リヒャルト・シュトラウスの「サロメ」。1幕で短いですが、音楽と歌の迫力はすごいです。場合によっては、どっきりする演出が、「7つのヴェールの踊り」の場面で見られるので、そこが楽しみ。ヴェルディの「ファルスタッフ」「シチリア島の夕べの祈り」は初めて見ます。この他、世界初演とか、マイナーな作品なども上演します。この辺りは、さすが海外のオペラハウスだと思います。商業的でポピュラーなものだけじゃなくて、新しいもの、革新的なもの、良い作品を紹介するんですね。

・バレエは、「白鳥の湖」「ジゼル」「シルビア」などが古典で期待ができます!個人的には「ロミオとジュリエット」が見たかったのですが、入っていませんでした。残念。

自宅にも、郵送でSeason Guideが届き、気分が上がります~!

ロンドンのシーフードレストラン~ライト兄弟

今日は金曜日で、職場の仲間とソーホーにあるシーフードのお店に行きました。お店の名前はその名もWright Brothers=ライト兄弟

場所は、Regent Streetから東に入ったKingly Streetというところ。この通りがまた意外なほどに、小さな新しいおしゃれなお店が並んで、こんなところに、こんな通りがあるんだ、というちょっとした驚き。気候も良くなり、外でビールを飲みながらわいわい楽しんでいる人々で一杯。

お店は、古い趣のある建物で、雰囲気はそのままにオシャレに装飾してあって、とても居心地よかったです。

シーフードの大きなお皿のプラターを頼み、牡蠣、蟹、手長エビ、ムール貝等、盛り合わせはとっても豪華。皆無口になって、食べました。すっかり完食。エビも種類によって味が違うし、蟹みそも日本のと比べてちょっと甘いような、そんな感じで味わいました。新鮮で美味しかった。

今回は、いつも同じお店ばかりでつまらないから、新しいところに行ってみよう!という企画でしたが、ロンドンの今時レストランの実力を見せつけられました。お値段もリーズナブル。ここSohoの他にも、BoroughやSpitalfieldsにもお店があるそうです。次回をまた楽しみにします💖

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イタリア美術の巨匠 〜 カラヴァッジョ(画家)とカノーヴァ(彫刻家)

ロンドンには素晴らしい先生がいらっしゃって、西洋美術の歴史と絵画・彫刻、作家について、また神話画や宗教画って何?といった知識について、楽しく教室で教えてくださいます。

カラヴァッジョというイタリア・バロックの有名な画家は、ものすごく絵が巧くて、若い時は溢れんばかりの技術と才能を、これでもか、と見せつけるような絵を描いていた。パトロンにも事欠かず。ところが、とても破天荒な変わった人だったらしく、若くして亡くなる直前の40才目前頃は、罪を犯して逃亡生活、そんな中でまったく作風の異なる絵を描いたとのこと。

実際に作品を目の前にすると、本当にすごいと思うそうです。ただ、彼の絵が好きかどうかは、また別の話になる。私はなんとなく毒々しいというか、邪悪というか強烈な感じを受けて、好きかというと、違うかな、と思います。

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好きなのは、心が落ち着く、すっかり見とれてしまうような、美しいもの。その意味で最近うっとりしたのは、イタリアの彫刻家カノーヴァの「アモルの接吻で蘇るプシュク」という彫刻。ルーブル美術館です。真っ白な大理石に、すべすべ感があって繊細で柔らかい印象で、この世のものとは思えなかった…。プシュクは女神、まさに神話の世界です。同じくルーブルには、同じ題材の、これまた本当に美しい絵がありました。「プシュケとアモル」、フランソワ・ジェラール作。キスで蘇るなんて、ロマンチックですね。とにかくこの溢れる若さ、透明感が格別です。

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絵の良しあしとか好き嫌いは、まったくよくわからない思っていたけれど、だんだんと自由に感覚的に、好きだな~という気持ちが持てるようになりました。音楽だって、感覚的なものだから、それでいいのでしょうね~。