ひまわり 〜 ロンドン ナショナル・ギャラリー
ナショナル・ギャラリーでの絵画鑑賞。一度、神話をテーマにしたルネッサンス期の絵を見に来たことがありましたが、今回はもっと時代は下った後期印象派などの絵を中心に、見てきました。
ゴッホの「ひまわり」。東京にある絵より、レモンイエローで黄色が薄く明るいけれど、それ以外はほぼ全て構図など同じ。たぶん大きさも。
ゴッホの糸杉の絵。椅子の絵。椅子の方は、共同生活を試みたゴーギャンと喧嘩別れして去った後、椅子とパイプしか残っていない、寂しさを表現した絵とのこと。
ターナーの絵。勇姿を誇った船が、時代遅れとなり、小さな船に引かれて解体に向かう光景。ターナーはこういう世間の話題を集める、関心を引くようなテーマで多く絵を描いたのだそうです。もう一枚は、当時の新技術、蒸気機関車の絵。
ルネッサンスのルーベンス、神話画のサムソンとダリラ。サムソンの筋骨隆々とした様子や、ダリラの表情や体、後ろのお婆さんの悪人風まで、微細に書かれた秀作。
ダヴィンチの岩窟の聖母。同じ絵が2枚あるのですが、最初のはガブリエルの手や、マリアの手が不自然だったり、キリストがどれなのか紛らわしい絵だったので発注者から断られ、書き直したとのこと。こちらの作品は、書き直し後のもの。ダヴィンチは顔などの表情、こんなにも繊細に描くのだなあ、と初めて知りいいなと思いました。
こんなに素晴らしい作品を、広々とした空間でゆっくり見られるのは本当に豊かなことですね。 また来よう。
コリンシアホテルロビーのクリスマスの飾りつけ。こちらも素敵でした!
パリ オペラ座の夜 〜 モーツァルト歌劇「皇帝ティートの慈悲」
パリにはオペラ座が2つあり、新しくてモダンなバスティーユには過去何度か行きましたが、今日は初めて憧れのガルニエ宮でのオペラ。ネオ・バロック洋式のガルニエは、豪奢で風格がありこの世のものとは思えない壮麗なオペラハウス。芸術品だと思います。天井にはシャガールの絵があり、舞台も客席もどこも全てが美し過ぎます。
演目はモーツァルトの「皇帝ティートの慈悲」。今日のオペラは本当に感動しました。モーツァルト最晩年の作品で(魔笛と同じ年)、華々しさはなく古典的なオペラセリアであまり上演されませんが、音楽は美しさが際立ち、たくさんのアリアやデュエットが心を揺さぶるような旋律です。心が洗われ、忘れていた心の柔らかい部分や感情が蘇るような感覚にひたりました。
今日の公演の凄さは、主たる役柄の全ての歌手が、本当にとっても素晴らしくて最高だったこと!!こんなこと、めったにない幸運です。
ティートはテノールRamon Vargasで、慈悲深く心優しい皇帝がぴったりで、歌もさすがでした。皇帝の苦悩や孤独、許しについて結構考えさせられました。「親愛からの忠誠ではなく、恐れによる忠誠ならば、そのようなものは要らない」
ヴィッテーリアはソプラノのAmanda Majeski。とっても存在感があり、冒頭の悪女ぶりから反省モードで苦悩を歌うところまで素晴らしい表現力。声もきれいで、高音から低音までしっかり。将来スターになりそうと期待いっぱい。
セストのメゾソプラノのステファニエ・ドストラックは、作曲家プーランクの親戚とのこと。悪い女性にたぶらかされてしまう若い男性のナイーブさを演じきっていました。3幕の皇帝に語りかけるアリアは繰り返しのフレーズをピアノで静かに歌うところ、モーツァルトらしい美しさに聞き入りました。
カップル役のセルビーリア(ソプラノ)Valentina Nafornitaとアッニーオ(メゾソプラノ)のAntoinette Dennefeldは、二人とも声も美しく歌もしっかり、しみじみとしながら強く訴えかけて、すごく良かったです。若い二人の瑞々しさを感じました。1幕のデュエットは、美しくて涙が出てしまいそう。。。3幕のセルビーリアのアリアも、ビッテーリアに泣いてるだけじゃだめよ、と優しく諭す内容でとてもきれい。
最高の夜でした。ガルニエのオペラハウスは、どこにいても目にするもの全てが美的で完璧で、居るだけで酔ってしまうような扇情的な空間。モーツァルトの琴線に触れる音楽、慈悲と優しさをテーマにしたオペラを、最高の歌で聞けた幸せな時間に感謝です。
パリの土曜日
パリの土曜日、朝起きてちょこちょこ出かけながら、ホテルの周辺だけで1日過ごしました。仕事も少しあったので、食事やお茶に出かけては、息抜きしたり考えごとしたり。
訪れたお店は、どこも素敵でした!
パン屋さんのPaul。店内雰囲気ありました。オペラ座近く。
ランチはフレンチビストロChez Monsieur。フレンドリーで居心地よくお客さんいっぱいの人気店でした。
とらやさんで和菓子のきんとんとお茶
夜はCafe de la Paixでメインとデザートのセットメニュー。小ぶりのステーキが量も丁度良く美味しかった。
デパートのギャルリー・ラファイエットのグルメ館のようなところで、マカロンをお土産に。ピエール・エルメ、ジャン・ポール・エヴァン、アラン・デュカスのチョコレート等のスイーツに、キャビアやサーモンのペトロシアン(NYにもあった懐かしい店)、ハムにインドスパイスのお店等、すごく賑わっています。さすがパリ…!
ヴェルディ歌劇「ナブッコ」〜ミラノ・スカラ座
数々の伝説と名演、偉大な歌手達の歴史を刻むミラノ・スカラ座に、いよいよ来ました!いつかはと思っていましたが、やっぱり感激です。
スカラ座の外観はそのイメージに比べると派手さはなく控えめな佇まい。でも中に入って見ると、ヨーロッパならではのセンスとなんとも言えない優雅でゆったりとした雰囲気、華美ではなく洗練された装飾、そこに集う方々のお洒落で素敵なこと!ため息がでます。
演目はヴェルディのナブッコ。3つ目に作曲したオペラで、スカラ座での初演が成功してヴェルディはブレイクしたのだそうです。作品としては、題材も旧約聖書の時代の古い昔のバビロニアの話、主役もテノール、ソプラノでなくて渋いバリトン、色恋話はほとんどなく、友情も家族の愛情も苦悩も感じさせない淡々とした物語展開で、特別有名なアリアもなく、地味といえば地味ではあります。スカラ座のこのプロダクションは、現代の服装で皆洋服だし、色もグレーと黒で、非常にダークででした。
主役のナブッコは、バリトンのレオ・ヌッチ。75歳です!しかし声量も、声の強さも深みも、フレージングも表現も出演者の中で一番でした。準主役のアビガイッレを歌ったソプラノAnna Piozziも良かったです。指揮はネルロ・サンティ。86歳!一番拍手が大きかったです。どうやらトスカニーニに続くイタリアオペラ指揮の巨匠で、メトではオペラの神様と尊敬されているとのエピソードも。
感想としては、ロンドンのロイヤルオペラを見慣れていると演劇性、演出重視なわけですが、スカラ座ではオペラは歌手、声、歌が主役でメインなんだ〜!ということ。例えば、メトでもロイヤルオペラでも、今時歌手達もビジュアルや演技がすごく求められ高い水準なのですが、スカラ座ではそこまで追求されてなさそうです。結果として、レオ・ヌッチは、得意のリゴレットで見せるおどけた道化師のあの滑稽なアクションを、ほぼそのままこのナブッコでも随所に見せ、大真面目なはずがちょっと笑っちゃいそうなくらいです。ただ、歌は本当に素晴らしく、それだけでもう十分!と観客に感じさせることがスカラ座の真髄なのでしょう。
オペラの前に、広場のレストランで軽く食事。イタリアはやっぱり美味しいですね〜。
最後に、スカラ座のショップで往年の実力派であり超イケメンのスターテノール、フランコ・コレッリのオマージュ写真集を買いました。カッコよすぎます。マリア・カラス、バスティアニーニ、サザーランド、ニルソンとの共演、なんて豪華だったんでしょう。テバルディとのアンドレア・シェニエ、見てみたかったなあ…夢のまた夢。
イギリス食器巡り〜Stoke on Trent
英国といえばウェッジウッド、スポードにバーレイと素敵な食器がたくさんありますが、その窯元が集まっている街がStoke on Trent。ロンドンのEuston駅から電車で2時間半。ちょっとした旅行気分で買い物にきました。
時間も限られていたし、お目当も決まっていたので、Burleigh(バーレイ)とWedgewoodの2ヶ所に。駅からタクシーで帰り戻るまでどの移動区間も10ポンド以内でしたから、お手頃です。
Burleighは、1回がアウトレットで2階が正規品。ネットの全ての種類の商品が見られるし、おなじみの小花模様のナプキンや、エプロン、テーブルクロス、エコバッグなどのグッズもカラフルに揃っていて夢中になっちゃいます。ディスプレイもとっても綺麗。
ランチはこちらのカフェで。バーレイの食器に盛り付けられてきます。
この後タクシーをお店の方に呼んでもらって、ウェッジウッドのアウトレットへ。Wedgewood, Royal Dulton, Royal AlbertにWaterfordなどのブランドがずらり。ウェッジウッドは定番のお目当の柄はほんの少しだけ。でもずっと前からいつか欲しいなと思っていたデミタスカップを見つけ、ソーサーがないけどどうしようと悩んだ挙句、買いました!店内は広くて、Royal Dultonは白いお皿いろいろ素敵なのがありました。
楽しい一日でした〜。買ったお皿大事にしよう🍽
イギリスBicester 秋のゴルフ合宿
Bicesterといえば、ロンドンから電車でもアクセスが便利なアウトレット、ビスター・ビレッジ。この週末は、そのすぐ近くのBister Hotel golf and spaで一泊2ラウンドのゴルフ合宿でした。
土曜日朝はすごい雨で、道々これはプレー無理ではという空模様。ところが到着するとピタリと止み、晴れ間ものぞくお天気に。
平らだけどなかなか狭かったり、池が多かったり、そして今時期は枯葉がすごくてボールが見つからない!難儀しましたが、とても楽しく、気持ちのよい2日間でした。朝のアプローチ練習は、3人で近さを競うメニュー。集中するし、ちょっとしたラフや傾斜などの影響をすごく実感するよい練習になりました。
1日目夜は、ビスター・ビレッジアウトレットに買い物へ。ライトアップが綺麗でした。ガイフォークスの花火が日曜日というタイミングだったので、すごく大きな焚き火もしてました。
ホテルは綺麗で広く、食事も美味しかった。Spaやプール、ジャグジーもあって次回はゆっくりしたいなあと思います。楽しい合宿でした!
モルトン・ブラウンの香り
英国の王室御用達のモルトン・ブラウン(Molton Brown)は、大人の上質なライフスタイルブランドで、スキンケア、ハンドケア、フレグランスなどの厳選された素敵な商品があるようです。最近、たまたまこちらのホームフレグランスを頂き、今使っています。
イメージは重厚なメンズ、紳士のブランドといったところもあっったし、香りがイランイランで、どちらかというと香水ではあまり好まない、甘く妖艶な傾向の香りだったので、どうかしら〜と思いながらでしたが…これまでのイランイランへの苦手な意識をすっかり覆しちゃいました! 甘い香りもふんわりいろいろなエッセンスを包み込むようなバランスで、良い感じです。お部屋が喜んでいます(^O^)
また機会があれば他の香りも使ってみたいなあ。
さて、このきっかけとなったのは、先日のゴルフのコンペでした。秋・冬みたいに寒くて雨曇りの今年の9月でしたが、久々の素晴らしい晴天で暖かく、最高の日でした。一緒に回った皆さんは距離もアプローチも素晴らしく安定された上級者、ついていくのは大変でしたが、良い経験をさせていただきました。たまたま私以外の男性全員が、白いシャツで、素敵だったので、パチリと一枚。
バッキンガムシャーでのプレイは久しぶり。18番ホールは、バンカーすぐ手前まで真っ直ぐすごく飛んで、ドラコン賞もありそうだったのですが、英国人の当社の仲間に越されちゃいました… !