耳について~突発性難聴

10日くらい前に、突然片耳が詰まったようになり、聞こえなくなってすごくびっくりしました。ネットで見ると、突発性難聴の症状に思え、すぐ治療しなければ聞こえないまま固定する可能性がある!と、慌ててお医者様へ。

ここはロンドン。まずは日系のクリニックへ。テストの結果、右耳聴力の著しい低下。翌日紹介により専門医へ。ここからは英語の世界で対応。先生の指示ですぐにステロイドを飲み始めて、私の場合はこれが効いたのでしょう、着々と回復してきました。今日再テストして、まだ完全には戻っておらず、砂を落とすようなさーっという耳鳴りがかすかに残っていることもあり、薬をさらに6日間継続としました。

ステロイドはお腹に若干影響が出るけど、先生によると、私の回復状況に照らすと、今やめるより続けた方が完治のチャンスを高めるよ、とのこと。来週はモスクワへ出張がありますが、飛行機は耳の圧力などに今問題ないし、大丈夫とのこと。

突発性難聴は、今日もKinki Kids堂本剛くんのニュースがありましたが、周囲を見回しても、こうなって話をしてみると実はかなりたくさんの方が、なっているようです。原因はわからないことが多く、ストレスとか疲れが誘因と言われていますが、特定ができないようです。私の場合は、先生はなんらかのウィルス等じゃないかな、と推測されていました。

当初は、本当に聞こえなくて、かなり不安な気持ちになりました。このままもう一方も聞こえなくなったらどうなるんだろう、とか(いい方の耳も少し低下していたので)。音楽を聞いても、耳の中でうわーんうわーんと反響してしまうし、聞きたくない、となんとなく耳が拒否する感じ。試しに歌を歌ってみると、それも自分の耳と頭に響いてきてしまって、すごい違和感。飲み会で隣の人の声も、おばあさんのように大声で聞き返さないと聞こえない...。

そんな時期を過ぎ、良くなってきてみてホッとするし、何より普段当たり前に機能している耳への感謝の気持ちが湧いてきます。あとは難聴というと、ボリュームとして聞こえない、ということがもちろんメインですが、音楽を楽しむという観点では、元気な耳なら聞こえている、「音の質」の様々な情報も聴き取れなくなってしまっている。歌なら声のテクスチャーの違い、息遣いとか、リズムの微妙な動きとか、表現を生み出している諸々。

振り返ると、ちょっと疲れがたまっていたかな。先日の酷暑も体にはきつかったかも。あとは、栄養、睡眠。。。お風呂に入ってリラックスも良さそう。

耳を大事にしようと思います。

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