素敵なモスクワ(夏)
先週は出張でモスクワへ。約一年ぶりの訪問。来てみて思うのは、これほどイメージと実際が違っている街はないんじゃないかな、ということ。ロシア、モスクワと聞くと、暗くて、古めかしくて、不便で暮らしづらいというステレオタイプがありますが、現実にはとてもいいところで、ほとんど世界の大都市と変わらない感覚です。来年2018年にはサッカーワールドカップも開催、もっときれいに快適になるそうです。
街の中心部にある、赤の広場。観光の人たちで賑わっていました。ここに隣接して、壮麗な建物のデパート、グム。欧米のブランドから、自然派コスメやエステ、おしゃれな雑貨のお店まで、あらゆるものが揃って、きれいで楽しい。高級食料店では、世界のお菓子を集めたコーナー、ワインやウォッカ、キャビアといくら、様々な野菜や果物、ロシアのクレープいろいろが並び、かなり興奮してしまいます。
ホテルは、中心部の赤の広場近くにあるMetropol。歴史ある趣あるホテル。部屋の作りは古めかしさはあるけれど、近代的なビジネス使用のホテルとは少し違う、ロシア的なおもてなしを感じました。90年代後半にモスクワに3回ほど出張した時もここでした。朝食のレストラン、以前の宿泊でも素敵だなあと思い出に残っていましたが、全く変わらず。変わったのは、ホテルの方々がとてもフレンドリーでたくさんの笑顔だったこと。
空港への途中で立ち寄った、最近できたショッピングセンターのColumbus。ものすごくゆったりスペースを贅沢に使った、広々とした空間。思い出すのはシンガポールのマリナベイサンズのおしゃれなショッピングセンター。ユニクロやZara、他にもセンスのよいディスプレイのお店がでたくさん。最上階には、フードコートがあり、これまた世界のあらゆる料理が食べられます。グルジア料理、中華の手打ちラーメン、手軽なロシアのファストフードでボルシチといくら入りクレープ。便利で楽しい。
出張中、今回は和食とステーキ。クオリティは高くておいしかったし、居心地よく落ち着いていて、おしゃれでした。おいしいごはんをいただき、ホッとします。
このように、食事や買い物など普通の生活をするのには、海外暮らし一般と比べても、特に不自由はないし、安全で暮らしやすいのじゃないかな、と思います。人もフレンドリーで親切。上位下達は特に強くて、依頼されたことを、本当に熱心に最良の方法で対応しようとあらゆる努力をしてくださいます。ドライバーのニコライさんが、時間調整で連れてってくれたちょっとしたカフェ。お勧めのコーヒーもピロシキなどペイストリーもおいしかった。ニコライさんは元警察官で、強くて頼りになり、とてもお世話になりました。
モダンな一面との対比で、空港の出国手続きでは、待っている列が入り乱れたり、本来の決め事通りでなく柔軟さがあったり、欧米のやり方に慣れきっている身には、気疲れする面はあります。ただそれも、一見混沌の中にも整然とした進め方があるようですし、文化の違いなのかもしれませんね。
次回は秋か冬に再来したいと思います!