印象派絵画〜ロンドン・ナショナルギャラリー

今日は冷え込みましたが、気持ちの良い晴天。土曜日の朝、ナショナルギャラリーに来ました。

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マネ。官僚の息子で生粋のパリジャンの洒落者だったそうです。当時流行りのキャバレーの店の女性を描いた作品。革命から100年足らずのパリの「今」を描こうとした画家。

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モネ。同じモチーフを連作する発想はそれまで西洋絵画になくモネが最初、日本の浮世絵に傾倒、影響を受けたため。新しいモノ好きで、絵の具や、筆触分割法、色の効果を科学的に取り入れたり、機関車や、それでしか行けない当時の海辺のリゾートを描いたり、等、トライしながら、同時に古来の遠近法にこだわるなど、しっかり守っているのだそうです。

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ドガ。銀行家の息子で同じく洒落者パリジャン。働く女性、労働者を描いた。ダンサーの軽やかな絵の印象が強いですが、すごく絵が上手いんだそうです。上から見下ろすような構図は西洋絵画では以前なかった手法とのこと。

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スーラ。子供の目と心でよーく見ていると色々なことがわかってくる絵。上流階級が住む中洲の対岸の岸にいる労働者階級の少年たち。

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先生のお話を聞くにつれ、印象派の画家達は、フランス革命からナポレオンの時代を経て、一足先に産業革命が始まったイギリスに追いつこうとするフランスの変化、変わりゆく様子をそれぞれの方法、視点で映しだそうとしているように思いました。革命からまだ100年足らずで様々なことが急速に変わっていった歴史なのだなあと、強く感じました。

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