ハムステッド・ヒース散策~ケンウッドハウスの不思議
日本からロンドンに遊びに来ていた従姉妹と娘の2人と、素晴らしいお天気の中、ハムステッド・ヒースの中にあるお屋敷ケンウッド・ハウスでの西洋美術史講座へ参加しました。先生がこの館の由来や歴史、収集されている絵や調度品、装飾等について、教えてくださいましたが、とても興味深かったです。
まずはここから見える景色の素晴らしいこと!広大なヒースの森や木、限りなく続く緑、すごいな~と幸せ感にひたりました。
レンブラント、フェルメール、ターナー等の絵が、ここにさりげなく飾られています。フェルメールは作品として現存するのが世界中で30かそのくらいだそうです。
この建物が作られた時、フランスは優美で華麗なロココの時代が終わり、シンプルで直線的な新古典主義への懐古が起こっていた。それが植民地を広げ勃興し急速に豊かになり力を持ってきたイギリスに入ってきた時、素晴らしい内容だけれども、ごちゃまぜに一緒になってしまった結果の事例がこのケンウッドハウスだそうです。
例えばライブラリーの色彩は、ピンク、ブルー、赤(?)、ゴールド(?)と、取り合わせとしては微妙です。
素敵な柄のカーペットやカーテンや、ロココ調の淡い色彩の貴族的な絵画を飾るには、このお部屋の入り口にどーんとローマ風の直線的で男性的な柱が存在したり、暗くダークな壁の色はちょっと合わないのだそうです。
でもそんなイギリスに特徴的な点はあるにせよ、素敵なお部屋に自然に抱かれた素晴らしい環境、贅沢な住まいですよね。
ランチはケンウッドハウス内のカフェで。ソーセージにマッシュポテト、お茶に緑や花に囲まれた空間。豊かなひと時でございました🎀