今は昔の大正時代~ハイカラさんが通る

数日前の日経新聞に、大正時代を舞台にした大和和紀さんの漫画「はいからさんが通る」が今また人気!との記事が。子供の時、これと「ベルサイユのばら」は、面白くて引き込まれて夢中になって読んだので、すごく懐かしい〜。

f:id:pinacola:20170903073834j:plain主人公の紅緒は、元武家のおてんば娘で、特別きれいとかでもないのですが華族の伊集院忍(通称、少尉)という、超イケメンで素敵な許嫁がいる。ただ紅緒は、大正時代の新しい考え方の女性なので、決められた結婚相手なんて、と素直に受け入れていない。ところが少尉が出征して帰らぬ人となるや、残された少尉の祖父母を支えるべく、職業婦人となり、出版社でバリバリと働くようになる。まあいろいろあって、亡くなったと思った少尉が戻り、紆余曲折あった末に最後2人は結ばれハッピーエンド。

子供ごころに、漫画の中はワクワク感いっぱいで、楽しかった。2つの世界対戦に挟まれた時代や関東大震災などの歴史的イベントもあり、大正ロマンや自由でモダンな思想、芸術などの当時の社会の雰囲気が、すごく伝わってくるんです。また、とてもコミカルで、時々名言風に「見返り期待しいつも親切」など軽いタッチで笑わせてくれる。

– 女学生の紅緒が袴姿で自転車に颯爽と乗っている様子とか、

– 職業婦人として働く洋装の服がとってもオシャレで素敵だったとか、

– 男勝りの紅緒が男性に引けを取らない行動力でいろいろな困難を乗り越えていく様子とか、

– 紅緒が酒乱で飲みすぎてすぐ酔っ払って、いろいろやらかすところ、等々

そんな元気いっぱいで明るいヒロインは、肩ひじ張っているんじゃなくて、仲間や友達がいて、助けあっているのが、また良いのですね。失敗したり、悲しい思いをしたりしながらも、自分で決めて生きていくんですね〜。

ベルサイユのばら」も、男として育てられた本当は女性のオスカルが主役、フランス革命前夜の貴族階級の軍人として、クールでハンサムでかっこいい。

こういう物語の中の女子達から、子供の私は影響を受け、こういう風になってみたいな〜とどこか思っていたのかも。

 「はいからさんが通る」からの名言です。

 「わたくしたちは殿方に選ばれるのではなく、わたくしたちが殿方を選ぶのです」

「人がなんと言おうとどう思おうと、お嬢さまはお嬢さまなりの恋のとげかたをなさればいいんです」