英国ロイヤル・オペラ&バレエ 2017/18シーズン 発表!
待ちに待っていた、来シーズンのロイヤル・オペラとバレエの演目やアーティスト等の概要が先週発表されました!
http://www.roh.org.uk/news/opera-and-music-at-the-royal-opera-house-201718
あくまで私見ですが、注目公演は以下の感じです。
・オペラは、アンナ・ネトレプコがヴェルディの「マクベス」のマクベス夫人役。2016/17シーズンは開幕のノルマを歌うはずが、「まだ十分ノルマを歌うの準備ができていない」と語りキャンセルになった。オペラファンは大スターの出演を楽しみに待っているでしょう。以下はかなり古い映像ですが、美貌と歌の実力と、華があります。
・ドニゼッティの「ランメルモールのルチア」、話題騒然の今シーズンの新演出を再度登場させます。これはMichele Mariottiという演出家でしたが、ものすごく革新的でした。ルチアはか弱い神経の、繊細で純粋な女子であるために発狂してしまうはずなのですが、もっと頭のいい策略家といった描かれ方をします。1幕の束の間の逢引きのシーンは、これは事前に「要注意」との警告がメールでオペラハウスから入ってきたくらい、びっくりの演出でした。
・アンジェラ・ゲオルギューが「トスカ」の主役を唄います。彼女が歌うのは2日だけのようです。
Angela Gheorghiu - Vissi d'arte (ROH 2011)
・ワーグナーは「ローエングリーン」。見たことがないので楽しみです。ちなみに、この次のシーズンの2018/19シーズンには、「ニーベルンゲンの指輪(通称Ring)」を4部作で上演するそうです。
・ポピュラーどころとしては、ビゼー「カルメン」、プッチーニ「ラ・ボエーム」、ヴェルディ「リゴレット」、モーツァルト「魔笛」「ドン・ジョバンニ」等。印象ですが、ロイヤルオペラは人気作品には若手を積極起用するように思います。
・そこまでポピュラーではないが、個人的に楽しみなのは、リヒャルト・シュトラウスの「サロメ」。1幕で短いですが、音楽と歌の迫力はすごいです。場合によっては、どっきりする演出が、「7つのヴェールの踊り」の場面で見られるので、そこが楽しみ。ヴェルディの「ファルスタッフ」「シチリア島の夕べの祈り」は初めて見ます。この他、世界初演とか、マイナーな作品なども上演します。この辺りは、さすが海外のオペラハウスだと思います。商業的でポピュラーなものだけじゃなくて、新しいもの、革新的なもの、良い作品を紹介するんですね。
・バレエは、「白鳥の湖」「ジゼル」「シルビア」などが古典で期待ができます!個人的には「ロミオとジュリエット」が見たかったのですが、入っていませんでした。残念。
自宅にも、郵送でSeason Guideが届き、気分が上がります~!